【注文住宅】吹き抜けをおすすめする・しない・後悔した意見

住宅購入は多くの人にとって人生最大の買い物だと思います。だからこそ、設備や仕様のひとつひとつについて、しっかり調べて納得したうえで購入したいですよね。

この記事は、注文住宅について延々と調べ続けている私が、吹き抜けについての様々な人の意見・感想をまとめた記事です。是非参考にしてみてください!

吹き抜けとは

複数の階にまたがっている連続した空間のことを吹き抜けと呼びます。 1階と2階の間に天井(床)がなく、ひとつづきになっている空間などのことです。

注文住宅ではリビングや玄関を吹き抜けにすることを検討される方が多いように思います。実は私の実家ではリビングを吹き抜けにしています。今回は吹き抜けのある家に約10年ほど住んだ私の経験や感想も含めて紹介したいと思います。

吹き抜けをお勧めする意見

私の実家では1階のリビングの天井が無く、3階(屋根裏)まで開放された吹き抜け空間のため、とても開放感があります。吹き抜けを採用する方々の最大の理由はこの「開放感を得たい」という点ではないでしょうか。

実際、私の実家の吹き抜けリビングは、朝になると吹き抜け上部の窓から朝日が差し込み、電気を付けなくとも十分に明るく、夜になれば夜空を覗くことができますので、1階のリビングに居ながらにして星空を楽しむこともできます。

また、吹き抜けの壁等に植物を垂らしたり吊るして飾ることもでき、リビングのくつろぎの空間を充実させることもできます。そこまで頻繁な水やりが必要のない植物を選べば、気軽に緑があふれる開放的な癒しの空間を作り出すことができます。天井が高い故の楽しみ方ではないでしょうか。

吹き抜けをおすすめしない意見・後悔した意見

吹き抜けについて、おすすめしない意見・後悔した意見をまとめてみました。

空調が効きにくい

吹き抜けは空調が効きにくいということが原因で、「冬は寒い」「夏は暑い」という意見が多いです。

エアコンをつけて、部屋の空気を温めたり冷やしたりしても、部屋の空間が広い分、なかなか温まらない、冷えないという状態に陥ります。また、吹き抜け部分と2階部分の壁に断熱材が使われないことも多いようで、空調が更に効きにくい状態ができやすいようです。

確かに私の実家でも空調の効きは悪く、住んでいるとその不便さに多少慣れてくるのですが(苦笑)、来客がわかっている日は早めにエアコンを付けて、時間をかけながら部屋を暖めたり冷やしたりして、なんとか対応していました。夏場の風が強い日などは、窓を開けて風が入ってくるので涼しいのですが、毎日そういうわけにもいきませんので、多くの日は扇風機の前に座るなどして暑さに耐えていました。笑

そして空調が効きにくいということは、光熱費がかさむということでもありますので、その点も覚悟が必要です。お住まいの地域の気候や、土地の陽当たり具合なども踏まえて、検討いただいた方が良いでしょう。

防音性が悪い

吹き抜けはとにかく音が伝わりやすいという特徴があります。構造上の問題もありますし、吹き抜け部分と2階部分の壁に吸音材が使われないことが多いことも影響しているでしょう。1階のテレビの音や食器を洗う音が2階にまで聞こえてくる、ということもよく言われます。

実際に私の実家でも、2階の自分の部屋で勉強をしている時に、1階のテレビの音が聞こえてきて、集中を妨げられてしまい、イライラしたことがありました(笑)大声でなく、普通の声のボリュームで会話している内容さえも、吹き抜けを通して2階まで筒抜けで聞こえてしまい、テスト前などは困ったことを今でも覚えています。特に吹き抜けに面した2階の部屋を何の部屋にするのか、寝室や勉強部屋といった静けさを求める部屋ではない方が良いかもしれません。

一方で、音が伝わりやすいことを活かして、1階にいながらにして「ご飯ができたわよ~!」と家族に知らせたり、1階で遊ぶ子供たちの様子を2階で感じ取る、といった音が伝わるメリットとして考える前向きさがあっても良いかもしれません。

柱が増える場合がある

吹き抜けを作ると、構造的に弱くなる場合があり、吹き抜けにしなければ柱を作る必要がなかったところに、新たに柱が必要になる場合があります。

これは全体の間取り次第ですが、せっかく開放感を求めて広い空間を作ったのに、真ん中に邪魔な柱を置かなければならなくなり、むしろ開放的な空間の妨げになってしまった、といったことは避けたいですね。構造上、追加で柱を作る必要がありそうか、始めに建築士の方へ確認をした方が良いでしょう。

メンテナンスが大変

吹き抜けにすると壁紙などの補修が簡単にはできず大変だったり、その為の費用が追加でかかる場合があります。自分では届かない場所や傾斜など、DIYすることができずにプロにお願いすることで更に費用がかさむかもしれません。維持費として覚悟しておいた方が良いかと思います。

まとめ・参考動画

「戸建の醍醐味として開放的な吹き抜けリビングを!」と魅力的な吹き抜けですが、住宅を購入した人や専門家からは、あまりおすすめしない声が多いと感じます。

注文住宅の仕様を検討する際は、これらの意見を十分考慮したうえで、デメリットがあったとしても欲しいと思う場合のみ、導入するのが良いかもしれませんね。

以下に、とても参考になる動画をまとめて掲載させていただきます。

「後悔しない家づくりのすべて」という本の著者の動画。
元住宅営業マンの方の動画。
元ハウスメーカートップ営業マンの方の動画。デメリットが網羅的に説明されています。
一級建築士の方による動画。こちらもデメリットが網羅的に説明されています

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